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「ん・・・んん・・・っ」

おれはシャツを捲り上げられ、下半身は何も身に着けていない。
あの日以来だ。
あの時は酔っていて感覚も鈍っていたから分からなかったけれど、ランディの手は、思っていたよりずっと分厚くてがっちりしている。
おれだってそれなりに鍛えているはずなのだが、ランディとは比較にならない。
その手で、今おれの胸をさすりながら舐っている。

「ほそっこいな、折れそう」

手首に軽く口付けてそう言う。

「あ・・・、は、あの時みたいに、噛まないの?」
「大切にするって、言ったろ?」

だから?
だから、手を出してこなかったのか?

「放って置かれてるのかと、思ってた」
「ばかたれ。男がいっぺん好きって言うのにどれだけ苦労してると思ってんだよ」
「んっ!」

お仕置き、とでも言うようにきゅっと乳首をつままれる。
びくっと身がすくんだ。
前はもう、先走りが根元まで伝ってきている。
少し触れられたら、イッてしまう。

「すげえな、」

少し離れて、おれの全体を見て言う。
馬鹿にした風ではなく、真面目にそう感じているらしかった。

「ランディがこんな体にしたんだ」

見られてるだけでも結構クる。
モノがぴくぴくと痙攣する。
触って欲しいのに、ランディはまた胸ばかりいじる。
なにこれ、拷問?

「あ、ふ・・・ね、ねぇ」
「ん?」
「その、」

言いよどんで下腹部のほうに視線をやると、ランディは頭を下げる。

「・・・ん、分かった」

おれのモノをくわえると、以前みたいに性急には攻めてこなかった。
鈴口から先走りを吸い上げ、ぴちゃぴちゃと音を立てながら舐めていく。
緩慢な動きに腰をよじるとランディの手が腰を抑えてそれを許さなかった。

「ふ、く・・・ぅ」
「声、出して良いぜ?」
「で、でも」
「キー坊はああ見えて空気が読める。しばらく起きねえよ」
「だ、けど、あ・・・、あっ、ん」
「一回出しとくか」
「んは・・・っあ」

言うと、ランディの舐め方が変わる。
前みたいに巧みに攻めてくる。
頭の奥がぼうっとして、芯がじんじんしてきた。
宙に浮かぶような感覚の後、急激に熱が上昇する。

「あっあっ、ああっ」

じゅぷっと勢いよく吸い上げられる。
そして

「――――・・・っあ、イっちゃ・・あ!」

どぷ、と、濃い精が一気に駆け上がった。

「ん・・・っ」

ランディは少し呻いて一息に飲み干した。

「はぁっ・・・はっ」
「どうだ?楽になったか?」

まだ少しぼんやりしている。
体から力が抜けて、脱力感で一杯になる。
ランディはおれの顔を覗き込んで、髪に手を差し込んだ。
くしゃくしゃかき回されて、心地良い。

「う、ん・・・」
「溜まってたんだな、ずいぶん濃かった」
「・・・ごめん」
「謝るなよ、俺が悪かったんだ。生殺し状態だったろ?」
「まあね・・・でもおれも何も言わなかったし・・・」
「言えないだろ、抱いてくれなんて。俺だって逆の立場だったら言いたくねえし」

そうかな。
今なら言える気がする。

「・・・抱いて、よ」

そう言うと、ランディは参ったかのようにおれの胸に額をくっ付けた。

「はー、マジ勘弁しろよ。俺だって相当キてるんだぜ」
「え?え?ごめ、」
「謝るなっつーの」
「ごめん・・・」

キてる?
それって

「ランディ、交代しよ?」
「ん?」
「ランディみたいに上手く出来ないと思うけど・・・」
「お前が?するの?」
「嫌かな」
「嫌なわけねえだろ」
「おれだけ気持ち良くしてもらうのも、アレだし」

ランディは豆鉄砲でも食らったような顔をして、遠慮がちにじゃあ、と言った。
ベッドの端に座らせて、おれはランディの股座に顔を寄せる。
ズボンの上から触れると、もうびくびくと動いてるのが分かった。
ゆっくり、少し震えながらチャックを下ろす。
下着を下ろすと、ランディのモノが勢いよく顔を出した。

(やっぱ、ガタイに比例するのかな・・・大きい、ような)

くわえるのは、少しどきどきする。

「んむ・・・」

ランディのモノも先走りが溢れていたので、おれにしてくれたように鈴口をすする。
そして幹を口の中に収めた。

「は・・・っぁ」

ランディが少し喘ぐ。
気持ち良いのかな。
おれは夢中になって口の中でそれをしごいた。
ランディみたいに上手く出来なくて唾液がぽたぽたと落ちる。
口の周りもよだれでべたべたになった。
口の中が段々としびれてくる。
ランディは時折切なげに声を漏らしたりするが、イくのかどうかはよく分からなかった。
なおもしごき続けると、ランディがおれの頭を抑えた。

「ロイド・・・出そ・・・」
「んん?」
「っ・・・やべ・・・」

出して良い、そう目で訴える。
ランディの目は少し潤んで、熱を帯びていた。
ランディは途中でおれの口から抜こうとしたけれど、おれは手を遮ってやめさせた。

「う・・・ぁ」

どろっとおれに負けず劣らず(だと思う)濃い液体が口に温く広がる。
咽喉を鳴らして、2度に分けて飲み干した。

「ぷは・・・、どう?」
「ん~~~」
「やっぱり下手だったよな?」
「いや!やっぱえっちは愛だなって思った」
「はは、なんだ、それ」
「視覚的にクるもんがあったし、一生懸命なところも文句なし」

はぁ~と満足気に息を吐きながらランディはおれをぎゅうっと抱きしめた。
頬にすりよってくる。

「可愛いなあ、お前」

髪に鼻を寄せてくんくん匂いを嗅いでくる。
頬に何度もキスをされた。

「さて、そんじゃま、本題、かな?」
「う、うん」

そう言われて、『本題』を忘れていたことに気づく。緊張する。
ランディはおれを再びベッドに寝かせると、四つんばいにさせた。


「こ、こんな格好するの?」
「前みたいに仰向けだと辛いからな」
「なんでランディそんなこと知ってるんだ?」
「知りたいか?」

おれの尻を感触を確かめるように撫でながら尋ねてくる。

「ううん、今は良いや」
「まあ昔取ったなんとかってやつだな」

ランディは何でも経験してるな、なんて思う。
それに引き換えおれは遊び下手で勉強ばかりしてきたから、この手の知識には疎い。
男同士どころか、女の子だって抱いたことはない。
丁度良い頃に付き合う機会もなかったし。
考えてみたら

「おれ、全部、ランディに・・・」
「ん?」
「なんでもないっ・・・それより、何してるんだ?」
「ああ、痛くないように、ローション。今手で温めてる」
「・・・。なんでそんなもの持ってるんだ?」

急に風向きが変わった気がする。
おれは体勢を変えてランディの顔をにらんだ。

「仕組んだ・・・?」
「ん、何を?」

ランディは真面目な顔で、ローションを手でぬちゃぬちゃさせている。

「ほら、準備できたぞ」
「答えろよ」
「・・・はー、お前、抱かれたいんじゃなかったわけ?」
「今日どこからどこまで仕組んだんだ?」
「ああ分かった答えます」

先を促すとランディはやれやれと言った顔で、右上のほうを見た。

「まず今日こういう事しようと思ってたわけじゃないから、そこは勘違いすんなよ」
「分かった」
「お前が2階に行ってすぐに課長から通信で今日の待機はなしって言われた。そこで思いついたんだ」
「わざわざ遊撃士協会に連絡したのは?」
「万が一ってこともあるからな」
「キーアは?」
「お嬢とティオすけが今どっか連れ回してるだろうよ」
「一度帰ってきたのか?」
「課長から連絡が来た後、すぐにエニグマで連絡したらこっちに帰ってくるってんで、お前の状態を話して、そんでキー坊を預かってもらった」
「で?」
「でって?」
「おれが、じ、自慰してるのはいつから見てたんだよ?」
「あれは計算外だった。ホントに見てねえ」
「本当か?」
「ホント、空の女神に誓って見てない」

ランディはきっぱり言い放った。
少し納得がいかないが、大方事実だろう。

「まあ、そんな工作もしたけど、結局は一緒にいる時間が欲しかったんだ。何も今日最後まで行こうとは思ってなかったしな。ローションも念のために持ってただけだ。本当に具合が悪そうだからそういう雰囲気は無理かもって思ってたし。そしたらお前一人でしようしてたじゃねえか、俺のスイッチも入るってもんだろ?」

ランディは観念したように最後まで喋る。
それに、と付け加えた。

「真面目一直線のお前があんな風になるまでほっぽらかしといた責任もあるわけだし、今日はイくとこまでイこうぜ」

ランディは最後の方を声を落として口説く体勢だったが、おれは呆れてしまった。

「なんか、・・・もうそういう気分じゃない」
「え、うそだろ?」
「おれのこと、大切にしてくれるんだよな?」

おれは満面の笑顔で言ってみた。
別に怒ってるわけじゃないが、案外ランディが男らしくなくてがっかりしたのは事実だ。

「え、・・・はい」
「今日最後まで行こうと思ってたわけじゃないって言ったし」
「・・・はい」
「じゃあ良いだろ?」
「あー、分かったよ、分かりました!」
「なんでランディが拗ねるんだよ」
「だって今日超良い雰囲気だったじゃねえか、お前あんあん言ってたしよ」
「あんあんはしてない。ローション出さなければおれも騙されたんだけどな」
「それはだって、痛いの、やだろ?」
「・・・そうだな」

少し瞑目する。
別に痛くたって良かった。
たぶん、今日ならそれでもランディを受け入れていたと思う。
意外とおれも素直じゃないな。
本当は抱かれたくて仕方ないのに。
今日の二人きりはランディのサプライズみたいなものだったんだろうし。
ぶるっと、身が震えた。抱かれることに対する期待感がまた上ってくる。
おれはそれを押さえつけて、ランディを見た。

「続きは、まあ、今夜、かな?」
「今夜で良いのか?」

おれの機嫌を相当損ねたと思っていたらしいランディは意外そうにおれを見る。

「ランディは不満?」
「いいえ。楽しみにしておきます」
「なら結構」

ふふ、と二人で笑いあって、深く口づける。


今夜、教えて。
色んなことを。

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