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良い遊び相手が出来たと思った。
俺を気にしてる素振りに気づいてから、最初はどうあしらったものかと思っていたが、すげなくするには少しもったいない相手だと思った。
最初は可愛いなと単純に思っていたのだけれど、抱いてみたら感度は良いし、俺に対して奉仕する姿が一生懸命なところも良かった。
男なんて尻まで毛だるまだったりすね毛なんかがあったりで萎えるものだが、一緒にシャワーを浴びて体毛が薄いのは確認しておいた。
まだ未発達な部分のあるしなやかな手足。女のように傷一つない滑らかそうな白い肌。シャワーの熱で上気してうっすら赤くなっている関節や頬が情欲をそそった。勃起しないように抑えるのが結構しんどかった。
これなら十分に抜けるな、と思って一度自分の部屋でロイドのことを考えて抜いてみた。特に問題もなさそうだったので、後は実行だけだ。

酒の力を借りるのが手っ取り早いと、俺の部屋で口当たりは良いがきつめの酒を飲ませまくった。
酔っ払ってあまり思考の回っていないロイドをベッドに誘い込むのはたやすかった。
後はちょっと囁いてやれば良いだけだ。

『愛してる』

ロイドは何も分からない顔で、けれどその言葉の意味を何とか理解したらしかった。

『お前が欲しいんだ』

その言葉に戸惑いを見せたが、酔っているせいか流されるまま、ロイドは俺の口付けを受け取った。
乾いた唇を舌でなぞり、てらりと光ってぬめりを持った唇を割る。抵抗も何もしない舌を絡めて吸い上げると、それだけでロイドの体が戦慄く。
鼻にかかった声が何度も聞こえた。感じやすいな、と思った。

『ランディ・・・おれも、好きだけど、その、こういうのは、まだ・・・』

酔ってるくせに抵抗するのかと思った。
ちょいと面倒そうなのが玉に瑕だが、睦言を囁いてやれば何の事はないだろう。

『ロイド、お前が好きなんだ』

正確にはその体、だけどな。
俺の演技はロイドの躊躇いを打ち破った。
ランディ、と俺の名前を呼んで首に腕を回してくる。
俺はその有様に軽く舌なめずりをして上着を脱いだ。






「最近ロイドって雰囲気変わったわね」
「そうか?」

お嬢は東方人街の土産を口に含んだままで、彼女にしては珍しく行儀の悪い聞き方だと思った。
俺が昨日買ってきた土産好評みたいだな、もうラス一だ。
それをつまもうかつまむまいか、悩んでいるお嬢にすすめると、女の子はカロリーを気にするのよと言われた。
そう言いつつ、なんやかんやでラスト一個はお嬢の腹に収まる。
そうしてお嬢は今晩の予定の話をし始めた。
今日は実家に戻って愛犬に会いに行くだとか、実家のメイドがドジっ子だから様子を見に行きたいだとか。実家がらみが多い。

「今晩ランディはどこか行くの?」
「カジノ、裏通りの女の子と行く約束してるからな」

お嬢は俺の顔をじーっと見てからやっぱり勘違い?なんて言う。
何の話だ。
続けてお嬢が喋り出す。

「話、戻すけど、なんか最近のロイドって、目がキラキラしてるって言うか、その、適当な言葉が見当たらないんだけど、綺麗になったわよね」

俺は綺麗という言葉を転がす。そうかもな。まあ俺は出会った当初から可愛いと思ってたけどな。
でもお嬢は綺麗という単語も妥当でないのか、綺麗って言うか・・・と独り言を
呟く。

「色っぽくなったって事か?」

話し半分にホットショットを読んでいた。綺麗で色っぽいおねえちゃんを見てい
たので、あてずっぽうにそう言った。と、お嬢の目の色が変わる。

「そう!それ!」

おお、凄まじい食い付きだな。
そんなテーブルから身を乗り出さなくても。
てかお嬢顔近いんだけど。

「やっぱりもしかしなくてもランディの影響なんじゃない!?」
「は、何、俺?」
「ロイドに一体何したのよ?」
「だーから、何の話だ」
「あれ、間違いなく恋よ!」

話が噛み合わない。
てか、出たよ、女は好きだね色恋話が。しかも他人の色恋にはとにかく興味津々だ。
俺がロイドと付き合ってる?体だけな。
あいつは本気みたいだけど、俺の知った事じゃない。
ロイドのやつが色気ね。
まあ確かに抱く度に艶っぽさが増してる気がするけどな。
毎日のようにヤッてるけど、何でも俺の言う事聞くんだもんな。
昨日の晩だって俺が後ろからが良いって言ったらおずおず尻を出すんだから、たまらねえよな。恥ずかしいとかまどろっこしい事言って興をそがないってのもポイントが高いな。
それに中の具合もなかなか。ケツなんて入り口以外はがらんどうなもんかと思ってたんだけどな。中でうねるような感触もあるんだな。すげえよ、アレは。
あれだけ生真面目でエロい事なんか興味無さそうなのに、スキモノな体してると思う。
やべ、思い出したら勃ちそう。

「誰か女の子紹介したの?」

俺が黙り込んで一人昨日の回想をしているのをいぶかしげに思ったのか、お嬢は見当違いの事を聞いてくる。

「期待を裏切るようだが俺は野郎に女の子紹介したりしねえぞ」
「そう、じゃあセシルさんの言う通りなのね」

意外な人物の登場に俺は首をかしげる。

「ずばり、ロイドの恋の相手はランディ君ね!・・・ってセシルさんが」

俺は目眩がしそうだった。どこからどういう経由でそんな話になる?
どうも話を聞くには過日ロイドがセシルさんのところに行ったらしい。その時例のごとくセシルさんに付き合ってる子はいないのと問われたところ顔を赤らめて否定したと言う。
セシルさん曰く、言い出せない相手に違いないと、相手を異性ではなく同性に絞ったらしい(その思考回路もまた意味不明だが)。
そこで俺の名前が出たところ。

「ロイドったら黙ってしまったそうよ。これはもう疑いようが無いじゃない?でもあなたは女の子と遊ぶなんて相変わらずだし、違うのかなあって」

お嬢は近づけていた顔を離して、椅子に座りなおす。そして頬杖を付いた。
違うも何も遊んでるだけだし。

「へー。まあ、答えづらかったんじゃねえの。俺は間違っても野郎と付き合うなんて願い下げだね」

俺は鼻でもほじりたい気分でそう応えた。
何で女ってのは人の話に首を突っ込みたがるのか。
だいいちロイドが本気でも俺は遊びだしなあ。セシルさんと付き合えるならロイドと付き合ってやっても良いけど。体の相性は良いし。
そう思っていると、後ろでドサっと音がした。
見るとロイドが俺を直視しながら買い物袋を取り落としたようだった。
俺が、どうしたんだ?と声をかけても反応が無い。
お嬢が慌てて駆け寄って食品の無事を確認すると同時に、ロイドに声をかける。

「ロイド?どうしたの?」
「あ、ああ・・・何でもない、ごめんちょっと考え事してて」
「そう?具合悪いのなら部屋で休んだら?」
「そうしようかな・・・。ごめんエリィ、これ、冷蔵庫に入れてくれるかな」

食品の袋を受け取ってお嬢はうなづく。
何だ、様子が変だな。
俺は直感的にそれを感じて、2階にふらふら歩いていくロイドの後を追う。
バタンと扉が閉まった音がした。
ドアのノックなんかもういらねえよな。
俺は構わずドアを開ける。
ロイドがベッドに突っ伏して寝ていた。

「よお、ロイド、何かあったか?」
「・・・・・・何でも、ないよ」

声は明らかに涙を含んでいる。
おいおい、男がそんな簡単に泣いてんじゃねえよ。
面倒くせえな。

「お兄さんが聞いてやるから、何があった?」

ベッドに腰掛けぽんぽんと頭を撫でると、ロイドはぐすっと鼻をすすり上げる。

「ランディ・・・抱いてよ」

ぼそっとロイドはそう呟く。
へー、随分積極的になったもんだな。
悲しい事があったから抱いて欲しいってか?
あるよなー、そういう人恋しい時って。
しかも理由も話さず、なんて良いんじゃねえ。
黙って俺に抱かれてればそれで満足、満たされるってか。
相当、こいつは入れ込んでるな。

「今からかよ?何でまた」
「どうせ今日は全員オフだろ?」
「お嬢達がいるんだぜ?」
「構わないから」

俺は構うんだけど。
男とヤッてる上に、相手がロイドじゃこの先誰とも遊べなくなる。お嬢やティオすけが小姑のごとく突付いてきてそのままこいつと恋人同士?願い下げだ。

「そういうのは夜のお楽しみだろ?」
「今が良いんだ」

何だよ、今日はやけに頑固だな。
いつもの従順さはどこにいったんだよ。
まあ、そうまで言うなら。
俺は部屋を見回して、部屋にかかっていたフェイスタオルを手に取る。
タオルをロイドの口に押し込んだ。

「んぐ・・・?」
「声、漏らさないように。あと自分で準備してみせろよ」

慣らすのも結構面倒くせえし。慣らさないと俺が痛ぇし。
でもこいつ自分で出来るのかな。
そう思っているとロイドは頬を朱に染めて自分のズボンを脱ぎ始める。
俺に背を向けていたので、尻だけがあらわになる。
あー、早く後ろから突き上げてやりてえ。

「こっち向けよ」

言うとロイドは膝立ちのままこちらを向いた。
何だよ、もう勃ってやがる。ホント、好きものだな。
まあそんな体嫌いじゃねえけど。
ロイドは机の引き出しに手を伸ばして中を漁っていた。
目当てのものを掴み出す。それはプラスチックのボトルに入った液体だった。
ローションなんていつ買ったんだか。てゆーかそれ封開いてるよな。使ったって事か?いつの間に。

「お前、後ろ自分でしてんの?」

ロイドは顔を赤くしたままこくりとうなづいた。
何だ、じゃあ話が早いじゃねえか。
心配して損した。

「ふーん、仰向け?それとも四つんばいで?俺に見せろよ」

ロイドが喋れないのを良いことにそう聞いてみる。
するとロイドは素直に四つんばいになって、俺に尻を向けた。素直が何より。
赤く熟れた蕾がひくついていやらしい。
ローションをどうするのかと思っていると、ロイドはローションの口を穴にそのまま押し込んで傾ける。

「ん・・・んん・・・っ」

感触が冷たいのだろうぶるりと身を震わせた。
透明なボトルの中身がどぷどぷ中に吸い込まれていく。
ある程度注ぎ込んだ辺りで、ロイドはボトルを引き抜いてベッドの脇に転がす。穴からはつうっとねっとりした液体が伸びて行く。
ロイドが少し身じろぐと、腹に力が入って穴がぱくりと口を開ける。そこからローションがとぷ、と伝い落ちて太ももを濡らした。
震える指を持ち上げてロイドは後ろに指を伸ばす。簡単に中指一本が吸い込まれていく。鼻にかかった声を漏らしながら、すぐ二本目が挿入される。
指は入り口を広げながら内部をこねくり回す。毎晩のようにヤッてた甲斐あってか解れは早い。
その様子に俺は咽喉を鳴らす。
自分のものも勃起している。

「ロイド、やっぱ変更。俺の、舐めてくれよ」

ロイドが指を引き抜いてこちらを向く。
俺が前をくつろげて出すと、ロイドは何のためらいも無く口に咥えていたタオルを引き抜いて俺のものに舌を差し出す。
温かい口腔の中に含まれて俺は下半身を震わせた。
そうして、ロイドは自分の後孔に指を伸ばす。ローションでぬめった中に簡単に指は吸い込まれていったらしい。ロイドが総身を揺らした。
鼻にかかった声を出しながら俺のものに必死で奉仕する。
テクはないけど、この必死さがたまらねえんだよな。
俺はロイドの頭を抑えて少し腰を揺らす。

「んむ・・・っ」

咽喉の奥に当たったらしく、ロイドは少しむせた。
でもこの咽喉に当たる感触が良いんだ。
俺は欲に任せてロイドの咽喉を突く。

「ぐっ・・・う」

ロイドは何とかむせないように上手く咽喉を蠢かす。

「そうそう、飲み込み早いじゃねえか。流石だな」

俺はそう言ってロイドの頭を撫でる。ロイドは上目遣いに俺を見て目を細めた。
やっぱこいつ可愛い顔してるよな。上目遣いは女の子の専売特許だと思ってたけど、結構クる。
そのまましばらくロイドの口でしごかれながら、俺は息を荒くしていった。
もうそろそろかと言う頃合になってロイドは俺のものから口を離そうとした。
頭を抑えているので離せずにいて、開いた口の隙間から溜まった唾液がこぼれていった。

「ん、なんだ?」

俺はロイドの頭を離す。
すると、ロイドは口からものを引き抜いて口元を拭った。

「出来たよ・・・準備・・・」

ロイドは、はぁ、と息を吐く。
フェラに夢中で忘れてたけど、そういやこいつずっと弄ってたんだな。

「入れてくれる・・・?」

あくまで下から聞いてくるんだから、健気だねえ。

「ああ、」

俺はベッドに乗ってロイドの尻を掴む。
きゅっと引き締まった感触。滑らかな触り心地。女とは違うが欲を満たすには十分すぎる。何より中の感触は病み付きだ。

「ランディ、・・・・・・好き」

そうかよ。
ロイドが俺を見ていないのを良いことに俺は冷笑する。

「俺も好きだぜ、ロイド」

耳元でそう囁く。
本気って思わせてやるのも親切だろ。
首筋に軽くキスするとロイドは小さく鳴いてよがった。
中に入ったらすぐにでも出そうなものを入り口にあてがう。
ぢゅ、と音がする。一気に腰を進めた。

「あああっ・・・!」

俺はロイドの悲鳴に冷や汗をかく。
慌てて放っていたタオルをロイドの口に咥えさせた。
ロイドは少し嫌がる素振りを見せたが、構わず口にタオルを詰め込む。

「んー・・・・っ」

ロイドの内部は入ってきったものをぐねぐねと締め付ける。
やっぱ、ヤバいくらい気持ち良い。
ロイドは腕ががくがく震えて辛いのか、上半身だけうつ伏せて、尻を高く突き出す。
腰を支えて内部を抉るとロイドは鼻息を荒くする。
ケツは出て行くときが気持ち良いらしい。まあ排泄器官だから当然か。
内部を突いて、勢い良く引き出してゆっくり沈める。
ロイドがうめきながら、腰を揺らした。
入り口近いところでカリを引っ掛けるとたまらなく気持ち良いんだけど、そればっかだとロイドがイかないからそれなりに感じさせてはやる。
内部の一番感じるところを的確に突くとそれだけでロイドは自分から腰を動かし始める。

「気持ち良いか?」

ロイドはこくこく頷きながら腰の動きは止めない。俺がそれに気を良くしてなお攻めると、背筋をびくびくしならせながら射精する。
相変わらず早いな。俺イッてねえのに。まだ動かすぞ。

「堪え性がねえなぁ」
「ん・・・ふぅ」

俺に謝罪するように俺の方を見たロイドの顔は涙の筋でいっぱいだった。
まだ泣いているらしい。感じすぎて泣くってすげえな。
俺はイッたばかりで弛緩する体を揺さぶる。イッたあとだからか内部の締め付けは緩く、わずかに痙攣している。

「もっと締めてくれねぇとイけないだろ」
「ん、」

ロイドの尻を軽く叩くと、必死になって俺のものを締め付ける。
そうそう、良い具合じゃねえか。
ロイドをイかせたので、俺の好きなように動く。ロイドからは空気の漏れる音と呻きだけが聞こえた。タオルが苦しいんだろうけど、取らずに頑張ってる姿は良いよな。

「あー・・・やべ、イきそう・・・」

ロイドはうなづく。
中出しすると後の始末が面倒くさい。でも中に出したい。
ロイドに始末させればいっか。また準備の時みたいに自分で掻き出してみろって言えばやるだろ。
そう思って俺はロイドの中に躊躇なく吐精した。感触にぶるっと身を震わせるロイドを見ながら。



行為の余韻に浸りながら、後ろから耳元に自分で始末してみろ、と言ったらロイドはえ、と言う。
さすがにもうタオルは口から抜いた。

「始末してるところ見たいから、駄目か?」
「で、でも、今までランディがやってくれてたから分からないし・・・」
「見ててやるから、やってみ?」

ロイドは顔をだらりと下げて沈黙した。
なに、その沈黙。

「ランディはさ・・・おれの事、どう思ってるんだ・・・?」

は?今ここで聞くわけ?

「好きに決まってるだろ」
「じゃあ、何で皆にバレないようにこそこそシたりするんだ?今まで準備も後始末もしてくれてたのに・・・面倒なわけ?
おれの体を楽しんでるようにしか見えないよ・・・」

俺は瞑目する。
あーあ、そろそろ潮時かな。
こういうこと言われるようになるとマジで面倒くせぇ。
何て言おう。やっぱここはばっさり行くのが良いか。

「・・・はっ、お前、男相手にマジになるとか、無いだろ」
「・・・っ!?」

ロイドが息を飲む。
俺はそれを見越していたので特に驚きもしなかった。
まるで処女みたいな反応なんだよなあ。まあそこが良かったんだけど。

「悪ぃけど、面倒くさいのは勘弁。ま、お前も楽しかったろ?ここらでお開きにしようや」

俺はロイドの中からずるりと抜けて、自分の後始末だけする。
空気が重てぇな。早く出よう。そんで女の子でも引っ掛けてこよ。
あー、でも勿体ねえ。タダで気持ち良くて俺の言う事素直に聞く子なんてそういねぇし。
いつの間にか本気になる奴ばっかなんだもんなあ。

「ランディッ!」

怒声に近い声だった。
ロイドはよろめきながら俺に近づいてくる。尻の穴から俺の出した精液がだら、と伝う。
何だよ、やっぱ納得しねえってか?

「何だ?」

俺は面倒くさいを顔に書いていたと思う。

「・・・・おれ、ランディのことが好きだ・・・」
「知ってるさ。気持ちは嬉しい」
「知ってて・・・どうして・・・」
「あのなあ、お前も男なら分かるだろ。据え膳喰わぬは男の恥。心と体は別の生き物なんだ」
「・・・・・・。分からないよ」
「お前さんが俺が好きで、抱かれた。俺はお前を可愛いと思って抱いた。好きの温度差こそあれ、成立したセックスしてたと思うけどな」
「ランディの気持ちは、誰かのところにあるのか・・・?」
「どこにも。俺は誰も好きになっちゃいねえよ。
あと、俺にお前に対してマジになれって言うのは無理な話だけど、抱いてくれってんならいくらでも良いぜ。お誘い待ってるからな。
でも、お前がそういう目で俺のこと見てるなんて思うと少し笑っちまいそうだけどな」
「・・・・・・っ」

ロイドは堪え切れなかったみたいに一粒涙を流した。
俺を真っ直ぐ見る瞳は純粋そのもので、それが重っ苦しい。

「じゃ、俺出かけるから。お嬢達には夜中に帰るって言っといてくれ」

あの体は少し勿体無かったな、なんて思いつつ、俺はロイドの部屋の戸を閉めた。
一方的な別れの時ってのはどうしてだか気持ちが昂ぶる。
俺は歓楽街に向かって足を向けた。

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