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押し当てられた壁の感触が不快でもぞもぞ体を動かす。

不安定な体勢に、感じる暇もない。



「・・・変えますか?」

「ん、んー・・・、うん、」



うなづくと同時に、ずるりと抜け落ちる感触。腹筋が緩んだ。

萎えた脚を支えようとして壁に手を付くと腰を取られる。

またジリジリと押し入ってくる熱に深く息を吐きながら耐えた。



耳元に息がかかる。

欲情した、男の息が。

普段の清浄さの皮が剥げ落ちて

汚く、醜い。



「っあ・・・、ぅ」



しっかりと性感帯を捉えられる。



やはり、あんな半端な体勢より

こちらの方が、ずっと善い。









午前3時。

メールが一通、眠りを妨げた。

海岸近くの路地。

暗闇で突っ立っているまぬけな男が、腕を引く。





星も月も自分達の世界ほどに光らない、この暗い世界。

それゆえに、何もかもを忘れて

したいようにしている。

醜く浅ましく、互いの一物を食んでは滴る汚濁に悦んでしまう。





翌朝には何事も思わず

もとの世界へ戻ろうと算段を巡らすと言うのに

夜になれば夜を惜しんでいく。



明日はあちらへ戻るのか。

本来あるべき自分になるのだろうか。





しがらみの無いこの世界が、本当は、愛しくてならないのに。
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