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尻尾は見えないものの、犬に見える事が良くある。

それは例えば顔を寄せてくる時の仕草。



「するぞ、」

「・・・はいはい」



下から覗き込んだ顔が伸び上がって、鼻を寄せる。

軽く頬に唇を滑らせてから舌で上唇を舐めて

ゆっくり触れ合う。

段々手が肩や背を撫でるのでそれに気持ち良くなりながら

離れた唇がもう一度触れてこようとするのを手で抑えた。



「おしまい、」

「・・・ケチ」

「後でね。これで勘弁してください」



前髪を掻き分けて額に口付けると

不満そうに唇を突き出した。



「子ども扱いすんな」



子供だからこんな事で拗ねるのだ。

そんな事を言ったら揚げ足取りだと怒るのだろう。



「控えめにしないと、流されるでしょう」



そう笑うと、彼は舌を出してまた子供っぽく部屋を出て行く。



「夜が怖いな・・・」



言葉と裏腹に、指先で唇を撫でて楽しげに笑ってしまう。

お預けは、自分が時間を先延ばしした分、ご褒美が必要になる。

酷く荒々しく優しく、あの手が背中を撫でるのを想像して熱が少しばかり上がったように思った。
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