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「あんたにはいないの?」
「あたし?君が可愛くて仕方ないから要らないわ」
「・・・・・・、あいつも、同じような事、昔言ってた」
「へぇぇ・・・」
朱乃は目を丸くして彼を見つめる。
降りてきたヒノエの口付けをそのまま受け取り
やがて離れた顔にかかる髪を少し払う。
口ぶりから察するに男か年上の女かと考えるが、場所柄、男かと当たりをつけた。
「年は?」
「今年で二十五」
「顔は?」
「綺麗だよ」
「女みたいに?」
間髪入れずに問うと一瞬ヒノエが押し黙る。
相手が男と気づかれた事にと言うより、いわゆる想い人に直接的に関わる事柄になってきたからだ。
綺麗で、女性のような顔をしていて、性格はこうで、などと言ってしまいそうな自分がいる。
そういう片想いののろけが、実はあまり好きではない。
「・・・、そうだね。」
項垂れるように肩口に顔を押し付けてきたヒノエに、くすくす笑うと、軽く頬擦りをする。
「今のヒノエちゃん可愛いわよ。格好良いのも勿論だけど、そういう顔も、大切よ」
欠点は欠点でしかないわけではないのに、ヒノエはあまり自分を弱く見せないところがある。
朱乃からすれば大なり小なり情けなくとも可愛らしい面を垣間見れて嬉しいと思うのに、やはりそこいらは男性なのだろうか。変に矜持と言うものがあるらしい。
「次、会えたら、襲っちゃいなさい」
またぐらに顔を突っ込んだヒノエにそう言い含めると、何の報復か急に攻めを強くされて、体が跳ねる。
「やぁ、だ。・・・もうっ」
「おれだってそうしたい」
ぶすたくれてそういう彼を宥めながら
まるで初めて会った夜のような真新しさを感じた。
大人びた彼はしかし、始めの一歩からつまづいていたらしい。
子供帰りじゃあるまいし、そんなところで可愛らしくなってしまうなど。
「まったく・・・ねぇ」
どこにいるのか知れないその想い人とやらを想像して、こんな愛らしい子に想われている昔馴染みで好きでないはずがない、などと女の勘か身内の欲目か、そう思ってしまった。
「あたし?君が可愛くて仕方ないから要らないわ」
「・・・・・・、あいつも、同じような事、昔言ってた」
「へぇぇ・・・」
朱乃は目を丸くして彼を見つめる。
降りてきたヒノエの口付けをそのまま受け取り
やがて離れた顔にかかる髪を少し払う。
口ぶりから察するに男か年上の女かと考えるが、場所柄、男かと当たりをつけた。
「年は?」
「今年で二十五」
「顔は?」
「綺麗だよ」
「女みたいに?」
間髪入れずに問うと一瞬ヒノエが押し黙る。
相手が男と気づかれた事にと言うより、いわゆる想い人に直接的に関わる事柄になってきたからだ。
綺麗で、女性のような顔をしていて、性格はこうで、などと言ってしまいそうな自分がいる。
そういう片想いののろけが、実はあまり好きではない。
「・・・、そうだね。」
項垂れるように肩口に顔を押し付けてきたヒノエに、くすくす笑うと、軽く頬擦りをする。
「今のヒノエちゃん可愛いわよ。格好良いのも勿論だけど、そういう顔も、大切よ」
欠点は欠点でしかないわけではないのに、ヒノエはあまり自分を弱く見せないところがある。
朱乃からすれば大なり小なり情けなくとも可愛らしい面を垣間見れて嬉しいと思うのに、やはりそこいらは男性なのだろうか。変に矜持と言うものがあるらしい。
「次、会えたら、襲っちゃいなさい」
またぐらに顔を突っ込んだヒノエにそう言い含めると、何の報復か急に攻めを強くされて、体が跳ねる。
「やぁ、だ。・・・もうっ」
「おれだってそうしたい」
ぶすたくれてそういう彼を宥めながら
まるで初めて会った夜のような真新しさを感じた。
大人びた彼はしかし、始めの一歩からつまづいていたらしい。
子供帰りじゃあるまいし、そんなところで可愛らしくなってしまうなど。
「まったく・・・ねぇ」
どこにいるのか知れないその想い人とやらを想像して、こんな愛らしい子に想われている昔馴染みで好きでないはずがない、などと女の勘か身内の欲目か、そう思ってしまった。
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