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「ヒノエ、お願いがあります」
くそまじめな顔でもって弁慶が近付いてくる。
唇が触れそうな距離にやや心拍数が上がった。
「これ、はいてください」
「なに、コレ」
手渡されたのは黒い薄出の布。
靴下とかいうものによく似てはいたがいつもはいているものより、少し長いような気がした。
「ニーソックスというものです」
「これはいて、どーすんの」
「良いから、さあ」
なんとなく気迫に押されてはこうとすると、弁慶の手が止めた。
「それじゃなくて、あっちの服で、」
「ハァ?」
あっち、時空を隔てた自分達の世界を指しているのだろうが、意図が不明だった。
しかもスパッツをはくなとか言い出したので意味が分からない。
「良いからはきなさい」
「やだ!なんかキモイぞあんた!!」
「・・・はきなさい」
「ヒッ・・・」
目の色が変わった弁慶に青ざめると、そのまま隙をつかれて押さえ込まれた。
「やだぁ~!ヒノエくん可愛いっ!」
すったもんだの末、半ば押し切られると言うか殺されかねない勢いではかされたニーソックス姿のヒノエに、なんともタイミング良く帰ってきた望美が嬉々として携帯を取り出す。
こういう時の写メよね!なんて言いながら、隣で朔が少しばかり止めさせようとしているものの、満面の笑顔を向けられてはそう強くも言えないらしい。
「こっち向いて~」
隣で同じく満面の笑顔で立っている変態はと言うと、さすがにリクエストの「あっちの着物でスパッツ無しニーソ」は諦めたが、その代わりにこちらの世界で言うところのショートパンツとか言うものに変更させて満足そうである。
「明日からその格好でいて下さいね」
「何でだよ・・・」
「ほら、命の洗濯とかしたいじゃないですか?」
「撫でるな変態!!」
望美が動かないでよーなどと言いながらシャッターを構えているので、渋々大人しくなったが、もう二度とこんな目にあってたまるか、とヒノエは散々怒鳴り散らした。
後日弁慶が望美に携帯のデータをねだったのはまた別の話。
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ウチの弁慶はキモくてなんぼなんです。すいません。
かっこいい弁慶も優しい弁慶もエロい弁慶も大好きですよ。