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慌てて飛び出してきたは良いが、周りはただでさえ動揺しているはずなのに余計煽るような事をしてしまった。
もっとも、とりあえずの悩みは、声が鳴き声しか出ない事だろう。
「みゃー」
改めて声を発した。自分では、あーと発声しただけなのだが。
腹の息を底から全て吐き出す。
よりにもよって何故猫なのか問い正したい。犬やねずみなら良いと言うわけではないのだが。
うなだれているところに、背中の襖が開かれる音がした。
「具合いはどうです?」
質問した当人はいたって真面目に聞いているが、少々思考回路が慌ただしくなっているヒノエには嫌がらせかと思える。
うんともすんとも言えず、黙ったまま手で払う仕草でもしようか、いやそれは逆効果だ、などとあれこれ策が巡る。
すると弁慶から好都合な言葉が飛んできた。
「もしかして・・・、口がきけなくなったんですか」
余程自分は焦っていたのだろうか、それに気づかなった。
丁度良いと首を縦に振った瞬間、登頂部の耳に温い感触が伝った。
「んにゃっ」
軽く耳を抜けていった息に身をすくめて、思わず漏らした声に冷や汗をかく。
おそるおそる顔をあげると、堪えきれずに笑っている弁慶と目がかちあった。
「た、湛増・・・、君、その方が、可愛いですよ」
普段あまり呼ばない本名などうかつに使ってしまっている。それだけ衝撃が大きかったのかもしれない。
ところどころ笑いで声を震わせながら、弁慶の手が頭を撫でた。
「さて、これからどうします?」
無闇に声を出したくないので、代わりに首を傾げると弁慶は続けた。
「そのままでは困るでしょう?望美さん達と一緒に解決策を考えますか?それとも、僕と別行動しますか?」
最悪の二択を迫られている気がしたが、こと望美にこの醜態は晒せない。
可愛い姫君にこんな姿を見せられないのと、単にいじられたくないのも多分に含まれている。
結果、渋々───恐らくは弁慶の思惑通りだろう───彼と共に原因を探る方に手を挙げた。
もっとも、とりあえずの悩みは、声が鳴き声しか出ない事だろう。
「みゃー」
改めて声を発した。自分では、あーと発声しただけなのだが。
腹の息を底から全て吐き出す。
よりにもよって何故猫なのか問い正したい。犬やねずみなら良いと言うわけではないのだが。
うなだれているところに、背中の襖が開かれる音がした。
「具合いはどうです?」
質問した当人はいたって真面目に聞いているが、少々思考回路が慌ただしくなっているヒノエには嫌がらせかと思える。
うんともすんとも言えず、黙ったまま手で払う仕草でもしようか、いやそれは逆効果だ、などとあれこれ策が巡る。
すると弁慶から好都合な言葉が飛んできた。
「もしかして・・・、口がきけなくなったんですか」
余程自分は焦っていたのだろうか、それに気づかなった。
丁度良いと首を縦に振った瞬間、登頂部の耳に温い感触が伝った。
「んにゃっ」
軽く耳を抜けていった息に身をすくめて、思わず漏らした声に冷や汗をかく。
おそるおそる顔をあげると、堪えきれずに笑っている弁慶と目がかちあった。
「た、湛増・・・、君、その方が、可愛いですよ」
普段あまり呼ばない本名などうかつに使ってしまっている。それだけ衝撃が大きかったのかもしれない。
ところどころ笑いで声を震わせながら、弁慶の手が頭を撫でた。
「さて、これからどうします?」
無闇に声を出したくないので、代わりに首を傾げると弁慶は続けた。
「そのままでは困るでしょう?望美さん達と一緒に解決策を考えますか?それとも、僕と別行動しますか?」
最悪の二択を迫られている気がしたが、こと望美にこの醜態は晒せない。
可愛い姫君にこんな姿を見せられないのと、単にいじられたくないのも多分に含まれている。
結果、渋々───恐らくは弁慶の思惑通りだろう───彼と共に原因を探る方に手を挙げた。
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