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きっと人は知っているのだ。
体を繋げる事で得られる安息がある事を。
どこまでも本能的に、我が侭に。
いつも一緒にいたいとか思っているのは、おればかりかもしれない。雲が薄く遠く運ばれていくみたいに、あいつはいつだって気づくといない。
さっきまで少し離れた隣でのんびりと手足を伸ばしていたのに、今横を見たらちょっと遠くの九郎と並んで何か小難しい顔をしている。
折角熊野に戻ってきたんだから、構ってくれると思っていたのは甘かった。
あの源氏の御曹司とやらとずっと一緒にいる。一緒にいるのは構わないけれど、なんだか苛立つ。
苛立ちの理由は知りたくない。
切れ切れに聞こえてくる会話はどうも自分の事のようだ。
あの髪の馬鹿長い単純野郎は知らないだろうけど、別当だって知ってる弁慶はこちらを見た。振り向かなくても分かる。見てる。
近づいてくる物音に振り向くと、弁慶はやっとおれの傍に来てくれた。
後ろに見える九郎は戦奉行を連れてどこぞへ行くらしい。さっさとどこかへ行ってしまえ。
「ヒノエ、」
「なに」
「そういう顔をするものじゃないですね」
「そういう顔?」
「物欲しそうですよ、」
弁慶の顔がきゅっと笑む。
三日月みたいに綺麗に緩く上がる口元は胡散臭く張り付いていて、安心した。
物欲しそうな顔をしていたら触ってくれるのか。そんなわけない。こいつの言う事をいちいち真に受けていたら身が持たない。
なのに弁慶の手はするするとおれの着物を滑っていくから、真に受けて良いのかなんて思い始める。
昼間の宿は外のうるささが入り組んで落ち着かない。でも触れて欲しくてもっと強請る。
いけない子ですね、とか、はしたないとか言いながら弁慶はそれでも触れ続ける。
湿り始めた下穿きを弁慶は舌でなぞった。
なんでこいつがこんな事するのか知らない。
気づいた時にはおれはこいつにこんな事を教えられていて、いつの間にかこいつにこうされるとやたらと安心するようになった。
例えば、あの源氏の御曹司に同じような事をしていても、おれの方が先だっったって思える事とか、昼間なのに触れてくるなんてそんなに欲しがって貰えるんだとか、おれの事分かってくれてるとか、とにかく、優越感。
弁慶は布地の上からすぼまりを指で押して揉み解す。
直に触って欲しくて手をかけると、それを止められる。
「んっ・・・ん・・・ぁ、あぁ」
「あまり可愛い顔をして僕を困らせないで下さいね、」
「ん・・・、え?」
「僕は発情している君には弱いんです」
───赤い舌を出して、餌付けを待つ雛のように強請る姿が好きなんですよ。
弁慶はそんな事を言ってさっきは止めたはずなのに、一気に下穿きを脱がした。
焦らすようにニ、三度空回った熱を蕾に受け止めて、ぐちぐち出入りするそれに異常な安堵を覚えた。
弁慶がこうはっきり好きだとか言うのは珍しくて、嬉しくて、だから余計に体を繋げる事は安心感にも繋がっていく。
おれがそんな風に嬉しがって一人で射精した後、なお腰を打ち付けて揺すぶって、弁慶もイッたみたいだった。
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